ローズル(ロードゥル)

Lóðurr 誘惑者[1] [男][3]

オリジナル版

概要

  • オーディンヘーニル、ローズルで三幅対を成す[4]
  • 一般的に、スノリのエッダにおけるヴェーに相当すると考えられている[4]
  • 巫女の予言とスノリのエッダとで呼び名が変わるのは、それぞれの兄弟神の系譜の間に大変な開きがあるからではないかとされている。デ・フリースは、ヴィリヴェーは遙かに古い神話の中に登場したのではと仮定している[4]

巫女の予言

ロキ、ローズル共に火と関連があり、さらに詩語法ではオーディンヘーニル・ローズルではなくオーディンヘーニルロキで三幅対を成していることから、ロキと同一視されることが非常に多いが、一方で否定的な意見もある[1][4]

同一視に賛成の意見

  • ローズルとロキは本質的に同一の神であり、世界の始まりから終わりにかけての時間推移の中で生じたオーディンとの関係性によって、ローズル(生命を呼び覚まし、生育する力)とロキ(生命を破壊・絶滅させる感性)の二神に分裂した:ペターセンの解釈[4]
  • ルーン文字のLuhþurar(火をもたらす者)はLóðurrの語源である:オルリックの解釈[4]
  • LokiはLoþtrあるいはLóðurrの短縮形である:ヨーハネッソンの解釈[4]
  • 「狡猾な者」を意味するルーン文字LogaþoreとLóðurrを結びつけ、さらに狡猾な者はロキ以外に無いということから、ロキという名はLogaþore、つまりLóðurrの短縮形である:E・A・フィリップソンの解釈[4]

同一視に反対の意見

  • もともとロキとローズルは別個の神であり、ロキがその地位と役割を吸収し、ロキ本来の悪の性格と、ローズル由来の善なる性格を併せ持つようになった。また、人間に熱を与える行為から、ローズルは朝の光の神であるヘイムダルと同じ神と見なすべき:ブランストンの解釈[4]
  • 否定的、あるいは根拠が不足している:デ・フリース、デヴィッドソン女史の解釈[4]

その他の意見

  • Lóðurrの古形をLoðverrと見なし、さらにこれを多産豊穣の女神Loðkonaに対応する男神の名であるとし、ローズルは豊穣の神であると考える:J・サールグレン、ホルツマーク女史の解釈[4]
  • lodern 燃え上がる(ラテン語) ここから、火の神とも考えられる:ノルダルの解釈[4]
  • lá [女][3] 血の気[3] 命の暖かさ、血液、海、海岸に打ち寄せる波[4]

公開日:2018/02/14

最終更新日:2019/02/06

カテゴリー: 人物