原典版
登場する文献と役割
フン戦争の歌 またはフレズの歌
- フン族。フムリの孫。父ヘイズレクの死後、兄のアンガンチュールが父の持っていた全王国を支配する王になったことをきき、フムリ王とともにアールヘイマルにやってきて、父の残した遺産の半分の分配をアンガンチュールに要求した。アンガンチュールはゴート族の三分の一をはじめとする多大な財宝を与えることを申し出たものの、ヘイズレク王の養子ギズル・グリューティンガリジがそれを止めたうえさらにフレズを下女の子、妾腹の子と侮辱したため、フレズとフムリ率いるフン族とアンガンチュール率いるゴート族との間で戦争が起こった。アンガンチュールの妹ヘルヴォルを倒してミュルクヘイズを全焼させたが、ディルギア谷のドゥーンヘイズで行われた決戦により、フムリ王とともにアンガンチュールに討たれて死亡した[1]