原典版
概要
- ヴァランディ・スヴェイグジスソン[18]
登場する文献と役割
ユングリンガサガ
- スヴェイグジルとヴァナとの間に生まれた息子の名。父の後をついで国を治め、ウプサラの富を管理した。偉大な戦士であったヴァランディは諸国をめぐり、冬はフィンランドの老スニャールのところに滞在し、彼の娘ドリーヴァを妻にし、間にヴィースブルをもうけた。春になると、三年以内に戻ると約束してドリーヴァを残して旅に出たが、十年たってもフィンランドには帰らなかった。そのためドリーヴァは魔法使いフルズに依頼して、ヴァランディがフィンランドにもどるよう、そして戻らなければ死ぬよう魔法をかけた。その時ヴァランディはウプサラにいたが、無性にフィンランドに行きたくなった。ところが友人や顧問官たちに引き留められたため、今度は急に眠くなり、夢魔に体を踏みつけられて死んだ。ヴァランディの遺体はスクータという川のほとりで火葬にされ、そこに石碑が建てられた。死後は息子のヴィースブルがその遺産を継いだ[18]