アース神族しんぞく

【単】Áss[1][3] エーシル神族の神[3] [男][3]
【複】Æsir[1][3][13] エーシル神族[3]
Ásynja[3] 女神[3] [女][3]

原典版

概要

  • オーディンに率いられる戦いの神。好戦的で、戦死こそが真の栄誉と見なす。一方で、世界を作った創成の神でもある[4]
  • アースガルドに住む

巫女の予言

  • まだ世界が出来上がって間もない頃、イダヴォルに祭壇と神殿と鍛冶場を築き、金と鋏(やっとこ)と道具をこしらえた[1]
  • 将棋に興じる描写もみられる[1]

グリームニルの歌

主神、あるいは最高神

裁き手となる十二名のアース神[2]

代表的なアースの女神[2]

  • フリッグ
  • フレイヤ
  • ゲヴュン
  • イドゥン
  • ゲルド
  • シギュン
  • フッラ
  • ナンナ

アース神族に関連するケニング

    オーディンを表すケニング

    ヘーニルを表すケニング

    • skjóta ás[9] 敏速なアース[2] (skjótr 早い(速度が) [形])[3](skjótt 早く、まもなく [副])[3]

    ロキを表すケニング

  • ása[9] アースの
  • Æsirという語は、一世紀末にローマ皇帝ドミティアーヌスをうち破ったゴート人達が「Ansis(半神たち)」と呼ばれたことにまで遡る:ヨルダネス[4]
  • ássという言葉は古英語ではōs(神)という形で借用され、人名のオズワルドOswald(神の力)やオズボーンOsborne(神の熊)、地名のオスローOslo(神の牧草地?)などに残っている[3]

ássと語源的に近い言葉

  • asu- サンスクリット語で「生命」「生命力」「呼吸」「肉体を脱した魂」「霊」「無意識状態での生」「死後の生」など[4]
  • asura- サンスクリット語で「神」「権利者」[4]
  • añhu ゾロアスター教聖典ゼンド・アヴェスタに記載[4]
  • ahura ゼンド・アヴェスタに記載。「神」「権利者」[4]
  • ansu- ゲルマン語で「風の神」「精霊」[4]
  • anima ラテン語で「魂」[4]
  • usanan ゴート語で「息を吐く」[4]
  • [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社
  • [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部
  • [3] 下宮忠雄・金子貞雄(2006)『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林
  • [4] 尾崎和彦(1994)『北欧神話・宇宙論の基礎構造―『巫女の予言』の秘文を解く (明治大学人文科学研究所叢書)』白凰社
  • [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) (http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál)2018年3月30日アクセス.
  • [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage.

コミック版

主神オーディンに率いられる神々の総称。巨人族から帰化した者も多く含まれる。
もともと、巨人族集落を追われた力の弱い者たちが逃れる受け皿となっていた側面もあり、巨人族に比べると個々人の力は弱い傾向にある。

公開日:2018/02/14

最終更新日:2020/01/26

カテゴリー: 種族