Hiorvarðr[13]、Hiǫrvarðr[13]、Hjörvarðr[16][22](ヒョルヴァルズ[1][16][18])
原典版
概要
フンディング殺しのヘルギの歌Ⅰ
ヒョルヴァルズの子ヘルギの歌
- 王の名。自分が一番美しいと聞き知った女を妻にするという誓いを立てており、四人の妻がいた。第一の妻はアールヴヒルドで、息子はヘジン、第二の妻はセーレイズで、息子はフムルング、第三の妻はシンリョーズで、息子はヒュムリングという。あるときスヴァーヴニル王の娘シグルリンがあらゆる娘の中で並ぶものがないほど美しいという話を耳にし、イズムンド候の息子アトリを求婚に向かわせるが、断られてしまう。そのため今度は王自身がアトリに同行し再度求婚のためスヴァーヴァランドに向かったが、シグルリンへの別の求婚者であったフローズマル王によってスヴァーヴァ王(スヴァーヴニル王?)は殺され国は焼き払われていた。王とアトリはシグルリンの養父フラーンマル候の魔法によって守られていたシグルリンと候の娘アーロヴを発見し、ヒョルヴァルズ王はシグルリンと結婚し、間にヘルギをもうけた。後にヘルギがスヴァーヴニル王の復讐を遂げる際、軍勢を分け与えた[1]
フンディング殺しのヘルギの歌Ⅱ
ヒュンドラの歌
ユングリンガサガ
- ユルヴィング一門に属する王の名。軍を率いてスウェーデンのミュルクヴァフィヨルドに上陸したところ、グランマル王の宴に招待されてたいへんな歓迎を受けた。その宴でグランマル王の娘ヒルディグンと二人で酒を酌み交わして意気投合し、結婚して、そのままグランマル王のもとにとどまることとなった。それを知ったインギャルド王が国中から兵を集めて攻めてきたため、グランマル王と共に応戦した。この戦によりインギャルド王との関係性は悪くなったものの、和睦が結ばれ、三王が生きている間はこの和平が継続されるであろうといわれた。その後グランマル王と共にシリという島の宴会に招かれて行ったが、インギャルド王軍の襲撃に遭い、グランマル王や家臣もろとも焼き殺された。その後、支配していた国はインギャルド王の支配下に置かれた[18]