ベルセルク – 目次 – 原典版 登場する文献と役割 語源・関連語 参考文献 新釈北欧神話版 berserkr[1](ベルセルク[1][18]) 熊の皮[1][18] ― bersi[9] でっかいやつ、熊の同義語[2] 原典版 概要 アイスランドのサガによくあらわれる狂暴戦士。戦になると気が狂ったようになって暴れまわり、刃も通らない。次第に、婦女子や金品をゆする無法者に堕していく[1] 凶暴戦士。サガにときどき登場し、一時的に狂暴な力を発揮する乱暴者。アイスランドの学者によれば、それは毒キノコを食することによるという[18] 登場する文献と役割 ハールバルズの歌 フレーセイとよばれる島に女のベルセルクがいたが、トールによって打ち殺された[1] ヒルデブランドの挽歌 ヒルデブランドは部下の勇士たちが討たれたことをきいて、ベルセルクの激怒にかられてすぐにフィヨルドを訪れ、息子を打ち殺した[1] ギュルヴィたぶらかし 四人のベルセルクが、オーディンの命によりヒュロッキンの馬(狼のこと?)の番をした[1] 詩語法 フロールヴ・クラキが義理の父のアジルス王への戦の助勢として、自身の代わりに十二名のベルセルクを送った[2] ユングリンガサガ オーディンが戦で一撃を加えると、敵は弱体化し、味方はberserksgangr[22](ベルセルクの逆鱗)とよばれる狂暴状態になって戦った[18] 語源・関連語 bersercsgangr[13]、berserksgangr[22] ベルセルクの激怒[1]、ベルセルクの逆鱗[18] 参考文献 [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社 [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部 [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) (http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál)2018年3月30日アクセス. [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage. [18] 谷口幸男(2008)『ヘイムスクリングラ-北欧王朝史(1)-』プレスポート [22] N. Linder og H. A. Haggson(http://heimskringla.no/wiki/Heimskringla)2022年3月27日アクセス. 新釈北欧神話版 概要 強化の項目を参照