Hermóðr^[9]（ヘルモーズ^[1][2]、ヘルモズ^[25]、ヘルモッド^[26]）

原典版

登場する文献と役割

ヒュンドラの歌

• オーディンはヘルモーズ（訳注：ベーオーウルフにみられるデンマーク王ヘレモードのことか？）に兜と鎧を授けた^[1]

ギュルヴィたぶらかし

• オーディンの息子。＜Hermóðr enn hvati^[9]（俊敏のヘルモーズ）＞と呼ばれる。冥府への旅路につき、バルドルを見つけ出してアースガルズに返してくれるようヘルに身代金を差し出す役目を請け負い、スレイプニルに乗って旅立った。そして九日間暗い谷間に馬を進め、ヘルにたどり着いてバルドルと再会した。そこでヘルに、世界中の者がバルドルの為に泣くのなら連れ帰っても構わないと約束を取り付け、バルドルからオーディンへの贈り物のドラウプニルを、ナンナからフリッグとフッラへの贈り物を受け取り、アース神たちのもとへ帰還した^[1]

ケニング

ヘルモーズの名に関連するケニング

男を表すケニング

• 剣の地（楯）のヘルモーズ^[2]

参考文献

• [1] 谷口幸男（1973）『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社
• [2] 谷口幸男（1983）「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』（特輯号第43巻3号）p.1～122,広島大学文学部
• [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) （http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál）2018年3月30日アクセス.
• [25]P. コラム（2016）『北欧神話〔電子書籍版〕』（尾崎義訳）岩波書店
• [26]山室静（2013）『ギリシャ神話＜付 北欧神話＞』インタープレイ