ヘーニル

※当記事には『新釈北欧神話』におけるネタバレが反転して記載されています


Hœnir[1][3][13][22]、Hænir[9](ヘーニル[1][2][3][18]) 番人[1]、射手[1] [男][3]

※文献によってまれに「へニー[15]」「ニル[2]」と表記されることもあるが、原文表記は「Hœnir[1][3][13]」であるため、「ヘーニル[2][3]」と表記する方が本来の古ノルド語の発音に近い

原典版

概要

  • 三原神の一柱[3]
  • オーディン、ヘーニル、ローズルで三幅対を成す[4]
  • 一般的に、ヴィリは巫女の予言におけるヘーニルに相当すると考えられている[4]
  • 自分自身の内部で思量する沈黙のシンボルと解する事もできる:デ・フリースの解釈[4]
  • κύκνοσ(ギリシャ語で「白鳥」) → k̂ uq-no-(インド―ゲルマン語で「輝く、白い」) → huhna-(ゲルマン語) → hogna- → Huhniįaz(白鳥のごとく輝く者) → 光の神:W・クロクマンの解釈[4]

巫女の予言

  • アスクエムブラに心(魂)を与えた[1]
  • ラグナレクの後にも登場する[1]
     ― 「hlautvið kjósa.(くじの枝を選ぶ[4]、犠牲の枝をとる[1])」とは「未来を占う[3]」「くじで未来を占う[4]」あるいは「印のついた小枝でくじ引きをする[4]」と解釈でき、ヘーニルは蘇った神族の中で儀礼の主催者としての役割を担っていたと推測できる[4] (hlautviðr 運命の枝 [男])[3](kjósa 選ぶ 英語のchooseに相当)[3]

レギンの歌

ギュルヴィたぶらかし

詩語法

ユングリンガサガ

  • 身の丈優れた、美麗な男。アースヴァンの和平の人質として、王者にふさわしいという触れ込みでヴァンのもとに送られ、ヴァナヘイムにくるとすぐに王にされた。ヘーニルはなにごとにつけミーミルの助言を受けていたが、ミーミルがいない場面で難問が持ち出されると、決まって他者に決定を丸投げしていたため、人質交換でアースに欺かれたと感じたヴァンの面々はミーミルの首を刎ねてアースのもとに送り返してしまった[18]

参考文献


新釈北欧神話版

序章

ヴィリの項目を参照

第一章

オーディンの実弟。
器械や建物の設計・開発に非凡な才能を発揮し、アースガルド内の様々な建物や公共施設の建築を手がける。

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用語を元ネタに用いた作品の一例

  • ペルソナ2 罪 :『ヘーニル』……星のアルカナのペルソナおよび悪魔の名
  • ペルソナ2 罰 :『ヘーニル』……星のアルカナのペルソナおよび悪魔の名