ゲイルロズ

Geirroðr[13]

原典版

登場する文献と役割

グリームニルの歌

  • フラウズング王の息子の名。八歳。兄にアグナルがいる[1]
  • 兄弟で釣りに行った際に船が難破し、小作人の男に拾われ養子になった。実はこの小作人の男の正体はオーディンだった。春になると再びフラウズング王のもとへと戻るが、その際、兄のアグナルがまだ乗る船をわざと沖へと流し、父王の死後に王となった。そののち生まれた息子の名を、兄にちなんでアグナルと名付けた[1]
  • あるときフリッグの召使いであるフッラから、魔法使いに注意するようにとのフリッグの忠告を与えられる。その後自身のもとを訪れたグリームニルと名乗る黒いマントの魔法使いを捕らえ、口を割らせるために拷問を行った。拷問していた相手がオーディンとわかると立ち上がって助けようとしたが、つまづき、抜き身で置いていた自身の剣に刺されて死亡した[1]

詩語法

ケニング

ゲイルロズの名に関連するケニング

    トールを表すケニング

    • vegandi Hrungnis, Geirröðar, Þrívalda[9] フルングニル、ゲイルロズ、スリーヴァルディの殺害者[1] (vega 戦う、撃ち殺す)[3]

    ロキを表すケニング

    • heimsæki ok kistuskrúð Geirröðar[9] ゲイルロズの訪問者で箱の飾り[2]

参考文献

  • [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社
  • [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部
  • [3] 下宮忠雄・金子貞雄(2006)『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林
  • [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) (http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál)2018年3月30日アクセス.
  • [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage.

公開日:2019/11/24

最終更新日:2020/01/20

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