Brynhildr[3][9][13](ブリュンヒルド[1][2][3][25][32]) [女][3]
― brynja[3] 甲冑[3]
― hildr[3] 戦い[3]
原典版
概要
グリーピルの予言
- ブズリの娘。ヘイミルに育てられている。グリームヒルドの依頼を受けたシグルズが、グンナルの姿になってブリュンヒルドと婚約し、ブリュンヒルドはグンナルと結婚をする。後にブリュンヒルドは不幸な結婚をしたと考え、復讐の為にグンナルやグトホルム、へグニらを挑発し、シグルズを殺害させる[1]
シグルズの歌 断片
グズルーンの歌Ⅰ
シグルズの短い歌
- ブズリの娘。兄アトリの館で暮らしていたが、ギューキの三人の王たちが求婚にやってきたため、グラニにまたがったもの(管理人注:グンナルの影武者を演じたシグルズ)と婚約し、一夜を共にするものの、二人の間には口づけはおろか抱擁もなかった。ブリュンヒルドはグンナルの妻になったが、シグルズを腕に抱くことができないのなら死んでしまいたいと思うようになり、やがて彼に対する殺意が募り、シグルズとその息子を殺すようにとグンナルをけしかけた。グンナルにそそのかされたグトホルムにシグルズが殺害されると、グンナルに、今後彼らの身に起こる出来事を伝え、遺体をシグルズと共に火葬するように頼んで自刃した[1]
ブリュンヒルドの冥府への旅
- ブズリの娘。八人姉妹。ヴァイキング行に出ていたことがある。フリュムダルでは「兜をつけたヒルド」と呼ばれていた。ゴート族の国で、老ヒャールムグンナルを死なせてアウザの若い弟に勝利を与えたためオーディンの激怒を買い、スカタルンドに閉じ込められて、眠らされて周りを火で取り囲まれ、恐れを知らぬ勇士以外に目覚めさせられないようにされた。そこにシグルズがやってきて二人は八夜の間一つのベッドで眠ったが、手を重ねることすらしなかった。ところがシグルズに抱かれて寝たとグズルーンに非難され、その時に婿選びで欺かれたことを知り、ギューキの子らを滅ぼした。死後、シグルズと共に火葬堆が用意された。ブリュンヒルドはそれに乗ってヴァルランドから冥府へと走り、女巨人の住む館を訪れた[1]
ニヴルング族の殺戮
グズルーンの歌Ⅱ
オッドルーンの歎き
- グンナルに兜を取るように命じられて、神の申し子(訳注:ヴァルキューレ)になれと言われた。ファーヴニルの殺し手(管理人注:シグルズ)に城が破られた(管理人注:目覚めさせられた)が、そのあとごまかしに気づき、恐ろしい復讐をし、シグルズのそばで自害した[1]
詩語法
- 山の上の一軒家にて、兜と鎧を着けて眠っていたヴァルキューレ。シグルズがその鎧を剣で切り取ると目を覚ました[2]
- アトリ王の妹。ブズリの子。ブズルング一族の出身[2]
- ヒンダルフィヤルという山の上の館に住む。館の周りにはゆらめく炎がとりまいているが、その炎を馬でこえる勇気のある者しか夫にしないと誓いを立てていた。グンナルの影武者として炎をこえたシグルズと結婚式を挙げ、その際、アンドヴァリの呪いのかかった腕輪を贈られた。その後シグルズの故郷に帰って暮らしていたが、あるときグズルーンから、炎をこえてブリュンヒルドと床を共にしたのはグンナルではなくシグルズだったと明かされたため、シグルズを殺害するようにグンナルとホグニをけしかけ、ゴットホルムの手によりシグルズを殺害させる。そして剣を我が身に突き刺して自害し、シグルズと共に火葬された[2]