ヴァーリ

※当記事には『新釈北欧神話』におけるネタバレが反転して記載されています


Váli[1][3][9][12][13](ヴァーリ[1][2]) [男][3]

原典版

概要

 

巫女の予言

  • バルドルの弟。生まれて一夜すると戦い始めた[1](管理人注:ただし、この場面で明確に名前が出てくるわけではない)
  • バルドルの敵を討つまでは、手も洗わず、髪に櫛も入れなかった[1]

ヴァフズルーズニルの歌

バルドルの夢

  • 西の広間(管理人注:ヴェストルサリル)にて生まれた、リンドオーディンの間の子。一夜して戦うことになる。バルドルの敵であるヘズを火あぶりにするまでは、手も洗わず、髪もくしけずらないという[1]

ヒュンドラの歌

ギュルヴィたぶらかし

  • 土くれのなかにいる小人の名。巫女の予言におけるNáli[1](ナーリ[1])に相当すると考えられる
  • Áli(アーリ)またはVáli(ヴァーリ)と呼ばれる。オーディンリンドの間に生まれた子。戦にあっては勇敢で名射手といわれている。全世界を焼き尽くすスルトの焔を逃れて生き残り、他の生き残った者たちとともにイザヴェルに住む[1]
  • ロキの息子の名。アース神らによって狼の姿に変えられ、弟であるナリまたはナルヴィを引き裂いた[1]

詩語法

ヴァーリの名に関連するケニング

    ホドを表すケニング
    • Vála dólg[9] ヴァーリの敵[2] (dólgr[9] 仇[2] [9]-20.
内容を読む ※コミカライズ作品『新釈北欧神話』における著しいネタバレを含みます

オーディンの息子でありバルドルの復讐を遂げる神ヴァーリは、しばしばロキの息子の名としても現れ、我々に混乱を与えている。
これは長年の文字起こしや写本の転記により生じた誤訳・ミスであると考えられるが、以下に、それぞれの詩においてそれぞれの名前がどのように言及されているのかを表でまとめる。

ヴァーリ アーリ ナリ ナルヴィ
巫女の予言 ロキの息子。腸のほう
ヴァフズルーズニルの歌 オーディンの息子
ロキの口論 ロキの息子。腸のほう ロキの息子。狼のほう
ギュルヴィたぶらかし オーディンの息子。別名アーリ
ロキの息子。狼のほう
オーディンの息子。別名ヴァーリ ロキの息子。腸のほう。別名ナルヴィ ロキの息子。腸のほう。別名ナリ
詩語法 オーディンの息子 ロキの息子 ロキの息子

参考文献


用語を元ネタに用いた作品の一例

  • CODE VEIN :『ヴァーリ』……迅雷の皇帝討伐で条件付きで入手できるブラッドコードの名
  • CODE VEIN :『ヴァーリの雷核石Ⅰ』『ヴァーリの雷核石Ⅱ』『ヴァーリの雷核石Ⅲ』……迅雷の皇帝討伐で条件付きで入手できる血英の名