ワルハラ(ワルハル宮、ヴァルホル、ヴァルハラ)

– 目次 –

原典版

登場する文献と役割

ケニング

語源・関連語

参考文献

新釈北欧神話版


Valhǫll[1][3][13]、Vallhöll[12][16](ワルハラ[3]、ワルハル宮[15]、ヴァルホル[16][18]、ヴァルハラ[1][2][18]) 戦死者の館[1][16]、死せる英雄たちの館[3]
 ― val-[3] 倒れた英雄たち[3]
 ― hǫll[3] 館[3] [女][3] 英語のhallに相当[3]

原典版

概要

  • オーディンの館[18]
  • ヴァルキューレたちが戦場で倒れた勇士達を導く天上の宮殿[1]
  • 古代北欧の聖山信仰に密接な関係があると思われる。北欧には、死者が死後聖山に行き、生き続けるという民間信仰があった[1]
  • 元来死者はすべてヘルへと行くことになっていたが、ヴァルハラのイメージが定着してからは、ヘルは老衰と病気で死んだもののみが行く場所となった[1]

グリームニルの歌

  • ヴァルハラには全部で540の扉がある。一つの扉からは800人の戦士が一度にうって出る[1]
  • グラズヘイムには黄金に輝くヴァルハラが広々と立ち、オーディンは毎日そこで戦死者を選ぶ。ヴァルハラのたるきには槍が走り、楯で葺かれ、ベンチの周りには鎧が所狭しと置かれている。また西の扉の前には狼がぶら下がり、その上を鷲が舞う[1]

フンディング殺しのヘルギの歌Ⅱ

ヒュンドラの歌

ギュルヴィたぶらかし

  • ヴァルハラ(の屋根)は黄金の楯でおおわれている[1]
  • 戦死者たちはオーディンによってヴァルハラとヴィンゴールヴに送られ、エインヘルヤルと呼ばれる存在になる[1]
  • ヴァルキューレは普段ヴァルハラにはべって、飲み物を運んだり食卓や食器を受け持っている[1]
  • 戦いで倒れた者はすべてヴァルハラのオーディンのところにいる[1]
  • ヴァルハラの上にヘイズルーンとよばれる牝山羊がおり、乳房から出す蜜酒で戦死者たちの喉を潤している[1]
  • ヴァルハラにいるエイクスュルニルとよばれる牡鹿の枝角からはおびただしい滴がしたたり落ちており、下のフヴェルゲルミルから流れ出ている多くの川の源泉となっている[1]
  • ヴァルハラには540の扉があり、途方もないほどたくさんの人が好き勝手に出入りできる[1]
  • 神々の定住の初めのころに作られた[1]
  • ヴァルハラの西に宿り木という若木が生えている[1]

詩語法

  • ヴァルハラの門の前に、グラシルという森があり、その葉は全て赤い黄金でできていることから黄金はグラシルの針または葉と呼ばれる[2]

ユングリンガサガ

  • オーディンは古来アースの元で行われてきた掟を自分の新しい国にも導入し、死者はすべて財産と共に焼かれ、その富を持参してヴァルハラに行くべきであると定めた[18]
  • valtívar[3] ワルハラの神々[3] (tívar 神々 ラテン語のdeusに相当)[3]
  • valdýr[3] ワルハラの獣。Fenris狼のこと[3] [中][3] (dýr 鹿、動物 [中] 英語のdeerに相当)[3]
  • Valhallar[3] Valhǫllの属格形[3]
  • valfalls[9] 戦死者[2]

参考文献


新釈北欧神話版

第一章

シード川沿岸にある、アースガルド第二の集落の名。
オーディンらの西方遠征の際に新しく作られた。
普段は近隣の集落・ヴィンゴールヴと共に、リンドによって守護されている。

新釈北欧神話での登場エピソード一覧(Amazonに飛びます)