ヴァルホル(ヴァルハラ、ワルハラ)

Valhǫll[1][3][13] 戦死者の館[1]、死せる英雄達の館[3]
 ― hǫll[3] 館[3] [女][3] 英語のhallに相当[3]

原典版

概要

  • ヴァルキューレたちが戦場で倒れた勇士達を導く天上の宮殿[1]
  • 古代北欧の聖山信仰に密接な関係があると思われる。北欧には、死者が死後聖山に行き、生き続けるという民間信仰があった[1]
  • 元来死者はすべてヘルへと行くことになっていたが、ヴァルホルのイメージが定着してからは、ヘルは老衰と病気で死んだもののみが行く場所となった[1]

グリームニルの歌

  • ヴァルホルには全部で540の扉がある。一つの扉からは800人の戦士が一度にうって出る[1]
  • グラズヘイムには黄金に輝くヴァルホルが広々と立ち、オーディンは毎日そこで戦死者を選ぶ。ヴァルホルのたるきには槍が走り、楯で葺かれ、ベンチの周りには鎧が所狭しと置かれている。また西の扉の前には狼がぶら下がり、その上を鷲が舞う[1]

詩語法

  • ヴァルホルの門の前に、グラシルという森があり、その葉は全て赤い黄金でできていることから黄金はグラシルの針または葉と呼ばれる[2]
  • valtívar[3] ワルハラの神々[3] (tívar 神々 ラテン語のdeusに相当)[3]
  • valdýr[3] ワルハラの獣。Fenris狼のこと[3] [中][3] (dýr 鹿、動物 [中] 英語のdeerに相当)[3]
  • [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社
  • [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部
  • [3] 下宮忠雄・金子貞雄(2006)『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林
  • [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage.

公開日:2019/11/26

最終更新日:2020/01/14

カテゴリー: 地名