ドヴァリン(ドゥヴァリン) Dvalinn[1][9][13][16](ドヴァリン[1][2][16]、ドゥヴァリン[2]) ためらわせるもの[1]、ためらう者[1] 原典版 概要 巫女の予言のいわゆる侏儒一覧にも出ている代表的な侏儒名。ルーンを知り、運命の神女ノルンの幾人かを娘にしている[16] 登場する文献と役割 巫女の予言 小人の名。小人たちの系譜はドヴァリンの群にまで遡れる[1] オーディンの箴言しんげん 小人の名。小人の前でルーネを彫った[1] グリームニルの歌 ユグドラシルの木の枝から若芽をむしって食べる牡鹿[1] アルヴィースの歌 小人たちの間では、太陽をDvalins leika[9](ドヴァリンスレイカ[1] 小人の友[2] 小人をしいたげるもの[1])と呼ぶ[1] (illa leikinn いじめられて)[3] ファーヴニルの歌 運命の女神たちは生まれがまちまちで、同じ一族の者ではなく、アース神族の者もいれば、妖精もいるし、ドヴァリンの娘もいるといわれる[1] ギュルヴィたぶらかし トネリコ(管理人注:ユグドラシル)の葉を食いちぎる牡鹿[1] 詩語法 鹿の名前[2] 人物の名前。モーズニルという馬に乗る[2] ソルリの話とヘジンとホグニのサガ アールヴリッグ、ベルリング、グレールらと共にアシーアのオージンの館の近くに住む侏儒で、物作りの名人。黄金の首飾りを譲り渡す代わりに、フレイヤと一夜を共にした[16] 参考文献 [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社 [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部 [3] 下宮忠雄・金子貞雄(2006)『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林 [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) (http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál)2018年3月30日アクセス. [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage. [16] 菅原邦城(1978)「<翻訳> ソルリの話とヘジンとホグニのサガ」『大阪外国語大学学報』(41)P.111~P.130,大阪外国語大学