ウル(ウラー) – 目次 – 原典版 登場する文献と役割 ケニング 参考文献 Ullr[9][12][13](ウル[1][2]、ウラー[26]) 原典版 概要 トールの義理の息子。弓矢やスキーに長じ、戦士の神とされ、決闘には祈願される。ノルウェーで広く崇拝され、地名にも痕跡を残している[1] 登場する文献と役割 グリームニルの歌 火に最初に手を出す者は、ウルとあらゆる神々の恩寵をうける[1] ユーダリルに自らの館を築いた[1] グリーンランドのアトリの歌 アトリはウルの腕輪にかけてしばしば誓いをおこなった[1] ギュルヴィたぶらかし シヴの息子で、トールの継子。並ぶ者のない名射手でスキーヤー。美貌で、戦士としてすぐれているため、決闘の折にはこの神に祈願するとよいという[1] 詩語法 裁き手となる十二名のアースに数えられる[2] エーギルをもてなす酒宴の席に参加する[2] ケニング son Sifjar[9] シヴの子[2] (sonr 息子)[3] [9]-21. stjúp Þórs[9] トールのまま子[2] [9]-21. öndurás[9] スキーのアース[2] (áss エーシル神族の神 [男])[3] [9]-21. bogaás[9] 弓のアース[2] [9]-21. veiðiás[9] 狩のアース[2] (veiða 狩る)[3] [9]-21. skjaldarás[9] 楯のアース[2] (skjǫldr 楯 英語shieldに相当)[3] [9]-21. ウルの名に関連するケニング トールを表すケニング ウルの父[2] stjúpfaðir Ullar[9] ウルの舅[2] (faðir 父)[3] シヴを表すケニング móður Ullar[9] ウルの母[2] (móðir 母 [女] 英語motherに相当)[3] [9]-29. 楯を表すケニング askr Ullar[9] ウルのとねりこ[2] (Askr トネリコの木(神聖な樹木) [男])[3] skip Ullar[9] ウルの船[2] ウルの龍骨[2] 男を表すケニング 戦のねぎ(剣)のウル[2] 参考文献 [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社 [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部 [3] 下宮忠雄・金子貞雄(2006)『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林 [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) (http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál)2018年3月30日アクセス. [12] Snorri Sturluson , Finnur Jónsson (2012)『Edda Snorra Sturlusonar』Ulan Press [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage. [26] 山室静(2013)『ギリシャ神話<付 北欧神話>』インタープレイ