フリッグ(フリッガ)

Frigg[1][3][9][12][13][22](フリッグ[1][2][3][6][18][23][26][27]、フリッガ[25]) 愛[1] [女][3][27]
独語(フリッカー[23]

原典版

概要

巫女の予言

ヴァフズルーズニルの歌

グリームニルの歌

ロキの口論

オッドルーンの歎き

スノリのエッダ 序文

ギュルヴィたぶらかし

詩語法

ユングリンガサガ

デンマーク人の事績

  • 羅語Frigga[24](フリッガ[11])。オーディンの妻。自身が着飾るために、鍛冶屋に対してオーディンの黄金の立像を奪うように命じた。鍛冶屋らがオーディンにより絞首刑にされると、次は奴僕の一人の陵辱に身を任せて手をかり、立像を破壊し黄金を手に入れた。その出来事に傷ついたオーディンが国を去り、再度国に戻った時、オーディンはフリッガの死により昔の名声をとりもどしたという[11]

フリッグの名に関連するケニング

    オーディンを表すケニング
    • Friggjar angan[3] フリッグの喜び[3] (angan 歓喜 [中])[3]
    • フリッグの片眼の夫[2]
    バルドルを表すケニング
    • son Friggjar[9] フリッグの子[2] (sonr 息子)[3] [9]-12.
    ヴァーリを表すケニング
    • stjúpson Friggjar[9] フリッグのまま子[2] [9]-19.
    ヨルドを表すケニング
    • elju Friggjar[9] フリッグのライバル[2] (eljur[9] 一人の男を共有にしている女[2]
  • 英語Friday[25] フリッガの日[25]フレイヤの日[26]
  • 独語Frei-tag[27](フライ・ターク[27]) 金曜日[27] [男][27] 愛の女神フリッグに捧げられた日。この日は異教の信仰にキリスト教の聖金曜日の信仰が混ざり合って複雑な様相を呈する。北ドイツでは一般に吉日とされ結婚式が多い。中部及び南ドイツの特にカトリックの地域では厄日である[27]
  • 独語フラウ[26]、frú(フルー[26]) りっぱな婦人を表す言葉。フレイヤからきた言葉、あるいはフリッグの古名フリーアからきた言葉とされる[26]
  • priyá-[3] インド・ゲルマン諸語で、『愛された』の意味[3]
  • 独語Thymian[27](テューミアーン[27]) たちじゃこうそう。フリッグに捧げられていた植物で、十六世紀にはすでに内服薬や外用薬として使われていた[27]
  • フレイヤは北欧においては古くから崇拝されていたもののその他のゲルマン地域では知られていなかったということから、汎ゲルマン的であった太古のネルトゥス(ないし地母神)あるいは古代ゲルマン神話のフリッグ(フリア)が徐々にフレイヤにとって代わられたとする説がある[23]

参考文献


新釈北欧神話版

第一章

ニヨルドの妹であり妻。
予言能力を持つ巫女であり、一度予言した未来は決して変えられないという思想をもっている。

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