原典版
登場する文献と役割
ヒュンドラの歌
- 誉れの高い者を生んだ九人の女巨人のうちの一人
[1]では三十七節で、
Hann Giálp um bar, Hann Greip um bar, …
とあるが、
- Hannは主格と対格で格変化を起こさないため、「彼は(主格)」あるいは「彼を(対格)」のどちらとも読むことができること
- ここで上げられる女巨人の名前がちょうど九人であり、三十五節でいわれる「九人の巨人の娘が(略)生んだ」に内容が合致すること
- 列挙されている女巨人の名前がいずれも格変化を起こしておらず、全て主格として書かれていると思われること
Hann Giálp um bar, Hann Greip um bar, …
とするのが適していると考えられる