フッラ(フラー) Fulla[9][12](フッラ[1][2][23]、フラー[15]) 充満する女[23] 原典版 概要 フリッグの秘密に与かる侍女神[23] 登場する文献と役割 グリームニルの歌 フリッグの召使いとして、ゲイルロズ王のもとへ訪れ、フリッグの忠告を伝えた[1] ギュルヴィたぶらかし アース女神の名。乙女神で、髪をほどき、首に黄金の輪をはめている。フリッグの長持をさげ、フリッグの靴の世話をし、その秘密にあずかっている[1] ヘルにてヘルモーズがバルドルとナンナと再会した際、ナンナから指輪を贈られた[1] 詩語法 アースの女神として、エーギルをもてなす酒宴の席に参加する[2] 女神フレイヤの侍女[2] ケニング フッラの名に関連するケニング フリッグを表すケニング dróttning Fullu[9] フッラの女主人[2] (dróttning 女王、王妃 [女])[3] 黄金を表すケニング höfuðband Fullu[9] フッラの髪飾り[2] (hǫfuð 頭、首 [中] 英語headに相当)[3](band 拘束、枷 [中])[3] フッラの眉の野(額)に沈む太陽[2] 参考文献 [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社 [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部 [3] 下宮忠雄・金子貞雄(2006)『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林 [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) (http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál)2018年3月30日アクセス. [12] Snorri Sturluson , Finnur Jónsson (2012)『Edda Snorra Sturlusonar』Ulan Press [15] 山室静(2017)『北欧の神話』筑摩書房 [23] 『ユリイカ三月号 第十二巻第三号』1980年3月,青土社