Gautr^[1][12][13]（ガウト^{[1][2][7][18]}）　生贄に決められたもの^[1]、雄弁家^[1]

原典版

登場する文献と役割

グリームニルの歌

• オーディンの神々のところでの別名^[1]

ユングリンガサガ

• ＜物惜しみせぬガウトレク王＞の父の名。その名にちなみ、ガウトランドという地名が名付けられた^[18]

ケニング

ガウトの名に関連するケニング

詩（詩の蜜酒）を表すケニング

• ガウト（オーディン）の贈り物^{[2]　[9]-67.(234)}

詩人を表すケニング

• Gauts gjafrötuð^[9]　ガウト（オーディン）の贈物（蜜酒）を受くる者^[2]　（gjǫf　贈り物　[女]）^{[3]　[9]-67.(234)}

剣を表すケニング

• ガウト（オーディン）の火^[2]
• ガウト（オーディン）の鎌^[2]

男を表すケニング

• 鋼の驟雨のガウト（オーディン）^[7]

巨人を表すケニング

• 岩のガウト^{[2]　[9]-11.(55)}

語源・関連語

オーディンの別名

• ガウト　……デンマークの古名Gotland^[9]（ゴットランド）の名前の元となったゴティ王の名は、オーディンの別名ガウトにちなむ^[2]
• ヘルガウト^[2]
• ガウトのチュール^[2]（ガウトの神^[1]）
• 死者のガウト^[2]

参考文献

• [1] 谷口幸男（1973）『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社
• [2] 谷口幸男（1983）「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』（特輯号第43巻3号）p.1～122,広島大学文学部
• [3] 下宮忠雄・金子貞雄（2006）『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林
• [7] 谷口幸男（2002）「スノッリ・ストゥルルソン『エッダ』「序文」と「ハッタタル(韻律一覧)」訳注(2)」『大阪学院大学国際学論集』（13(2) (通号 26)）p.125～154,大阪学院大学国際学学会
• [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) （http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál）2018年3月30日アクセス.
• [12] Snorri Sturluson , Finnur Jónsson （2012）『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Ulan Press
• [13] Gustav Neckel（1983）『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage.
• [18] 谷口幸男（2008）『ヘイムスクリングラ-北欧王朝史(1)-』プレスポート