ラーン(ラン) Rán[6](ラーン[1][2][6]、ラン[25]) 略奪[6] 原典版 概要 海神エーギルの妻。難破者を網で海中へ引きずり込むといわれる。彼女の九人の娘は波を擬人化している[1] 登場する文献と役割 ヒョルヴァルズの子ヘルギの歌 アトリとフリームゲルズの口論の場面で名前がみられる[1] レギンの歌 ロキに自身の網を貸し与えた[1] 詩語法 エーギルの妻。二人の間には九人の娘がいる[2] 海で溺れた者をすべてすくいとる網をもっている[2] ケニング ラーンに関連するケニング 擬人化されたエーギル(海)を表すケニング verr Ránar[9] ラーンの夫[2] (verr 夫、男 [男])[3] 海そのものとしてのエーギル(海)を表すケニング land Ránar[9] ラーンの国[2] (land 土地、陸地 [中])[3] ラーンの道[2] 海の深みを表すケニング ラーンの口[2] 黄金を表すケニング eldr Ránar[9] ラーンの火[2] (eldr[13] 火[1]) ljós Ránar[9] ラーンの光[2] (ljóss 明るい)[3] birti Ránar[9] ラーンの輝き[2] 参考文献 [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社 [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部 [3] 下宮忠雄・金子貞雄(2006)『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林 [6] 谷口幸男(2002)「スノッリ・ストゥルルソン『エッダ』「序文」と「ハッタタル(韻律一覧)」訳注(1)」『大阪学院大学国際学論集』(13(1) (通号 25))p.203~230,大阪学院大学国際学学会 [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) (http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál)2018年3月30日アクセス. [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage. [25] P. コラム(2016)『北欧神話〔電子書籍版〕』(尾崎義訳)岩波書店