原典版
概要
- ユルサ・ヘルガドッティル[18]。アジルス王の妻[18]。ヘルギ・ハールヴダナルソンはザクセンの王妃に求婚したが拒絶されたので、彼女を犯してユルサを産ませた。そして後にそのユルサを妻にし、二人の間にフロールヴ・クラキが産まれた[1]
グロッティの歌
詩語法
- ウプサラを支配していたアジルス王の妻。フロールヴ・クラキ王の母[2]
- アジルス王が戦への加勢の報酬を支払わなかったことでフロールヴ王がウプサラに攻め入った際、フロールヴ王が泊まる宿まで随行し、黄金でいっぱいの野獣の角と腕輪スヴィーアグリスを渡した[2]
ユングリンガサガ
- サクスランドで家畜の群れの番をしていた召使の娘。アジルス王が略奪にやってきた際、他の召使たちと一緒に連れ帰られたが、すばらしく美しい見た目をしていたため他の下女たちとは別の扱いをうけた。非常に賢く言葉遣いも洗練されており、並びなくすぐれた女性であったため、アジルス王に見染められてスウェーデン王妃となった。その後、スウェーデンに進攻してきたヘルギ・ハルヴダナルソンに身柄を奪われ、フレイズラに連れて行かれて結婚し、間にフロールヴ・クラキをもうけたが、実はヘルギはユルサの実の父親で、母親はサクスランドの王妃アーロヴであることが、デンマークにやってきたアーロヴの口から語られた。そのため再びスウェーデンのアジルス王のもとに帰り、死ぬまでスウェーデン王妃の位にあったという[18]