シヤチ(シャチ、スィアチ) – 目次 – 原典版 登場する文献と役割 ケニング 参考文献 Þjazi[9]、Þiazi[13](シャチ[2]、スィアチ[1]) 原典版 概要 途方もない力と狡猾さで知られている巨人[1] 登場する文献と役割 グリームニルの歌 かつてスリュムヘイムに住んでいた巨人の名[1] ハールバルズの歌 怪力の巨人。トールに殺され、その眼は明るい天に投げられた[1] ロキの口論 ロキがスカジを侮辱する場面にて名前がみられる[1] ヒュンドラの歌 巨人族であるギュミルらの身内。スカジを娘に持つ[1] グロッティの歌 強いと言われたフルングニルとその父よりももっと強かったという[1] ギュルヴィたぶらかし 巨人の名。スカジの父。山の奥のスリュムヘイムという場所にかつて住んでいた[1] 詩語法 スリュムヘイムに住む巨人の名。スカジという娘がいる[2] 父はオルヴァルディといい、黄金をたくさん持っていた。父の死後、兄弟のイジ、ガングとその遺産を口に含んで分け合ったことから、黄金を『巨人の口かぞえ』と呼ぶようになった[2] 鷲に変身してオーディン、ロキ、ヘーニルの前に現れ、ロキを脅してイズンを攫う手助けをさせる。その後、神々の命によりイズンを取り返したロキを追いアースガルズまでやってくるが、アース神たちに返り討ちにされ殺される。そして娘スカジに対するつぐないとして、アース神たちによりシャチの眼は天に投げられ、二つの星になった[2] ケニング スキーの女神(スカジ)の父[2] [9]-31.(71) 神々の食事を妨げし者[2] [9]-68.(239) Allvalda sonr アルヴァルディの子[1] 女を奪いし狼[2] [9]-75.(275) シヤチの名に関連するケニング 黄金を表すケニング シャチの民会のことば[2] 参考文献 [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社 [2] 谷口幸男(1983)「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』(特輯号第43巻3号)p.1~122,広島大学文学部 [9] Guðni Jónsson (ed.), Eddukvaeði,Íslendingasagnaútgáfan (1954) (http://www.heimskringla.no/wiki/Skáldskaparmál)2018年3月30日アクセス. [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage.