アウン

Aun[22](アウン[18]

原典版

概要

登場する文献と役割

ユングリンガサガ

  • Áni[22](アーニ[18])とも。ヨールンドの子で、後を継いでスウェーデンの王となった。デンマーク王のハルヴダンと戦い敗走して西ガウトランドへ逃れ、二十年をそこで過ごした。六十歳のころ、ハルヴダン王ウプサラで病死したため再びウプサラに戻って王位を取り戻し、盛大な供犠を準備して、自らの長寿の為に息子をオーディンに生贄としてささげ、自分がなお六十年生きられるという答えを得、二十年間ウプサラで王位についていた。すると今度は(ハルヴダンの甥にあたる)アーリスウェーデンに攻め込み、敗北して再び西ガウトランドへ逃れ、二十年をそこで過ごした。アーリの死後は再びウプサラに戻って二十年間国を治めた。そのさい盛大な供犠を行って二人の息子を生け贄に捧げたところ、オーディンは、十年に一度息子を生け贄に捧げる限りずっと生き続けられる、そして、生け贄に捧げた息子の数にちなんで土地に名をつけよ、と言った。アウンはその指示通りに十年ごとに息子を生け贄にささげ、土地に名を付け続けたが、最後に残った十番目の息子を生け贄に捧げようとしたときには、ついにスウェーデン人たちがそれを拒み、生け贄は行われず、アウン王は老衰で死亡しウプサラに埋葬された。それ以来、人が老衰で苦痛なしに死ぬことは<Ána-sótt[22](アーニの病[18])>と呼ばれるようになった[18]
  • アウンの死後はエギルがその後をついで王となった[18]
  • トゥンニという召使に宝番をさせていたが、トゥンニはアウンの死後、その金を奪って自分の物にしてしまった[18]

参考文献