※当記事には『新釈北欧神話』におけるネタバレが反転して記載されています
原典版
登場する文献と役割
ロキの口論
ギュルヴィたぶらかし
- ロキとシギュンの間にできた息子の名。別名ナルヴィ(Narfi[12])ともいう。アース神らによって狼の姿に変えられた兄ヴァーリによって身体を引き裂かれた。神々はその腸をとって、一本はロキの肩の下、二本目は腰の下、三本目は膝の下を通し、ロキを三つの岩にしばりつけた。するとその紐は鉄に変わり、神々の終末までロキを縛り続けるという[1]
ケニング
ナリの名に関連するケニング
ヴァーリとアーリとナリとナルヴィの混乱
内容を読む ※コミカライズ作品『新釈北欧神話』における著しいネタバレを含みます
オーディンの息子でありバルドルの復讐を遂げる神ヴァーリは、しばしばロキの息子の名としても現れ、我々に混乱を与えている。
これは長年の文字起こしや写本の転記により生じた誤訳・ミスであると考えられるが、以下に、それぞれの詩においてそれぞれの名前がどのように言及されているのかを表でまとめる。
ヴァーリ | アーリ | ナリ | ナルヴィ | |
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巫女の予言 | ロキの息子。腸のほう | ー | ー | ー |
ヴァフズルーズニルの歌 | オーディンの息子 | ー | ー | ー |
ロキの口論 | ー | ー | ロキの息子。腸のほう | ロキの息子。狼のほう |
ギュルヴィたぶらかし | オーディンの息子。別名アーリ ロキの息子。狼のほう |
オーディンの息子。別名ヴァーリ | ロキの息子。腸のほう。別名ナルヴィ | ロキの息子。腸のほう。別名ナリ |
詩語法 | オーディンの息子 | ロキの息子 | ロキの息子 | ー |