フィンランド

Finnland[22](フィンランド[18][25][31]
 ― Finnr[1][13](複:Finnar[11]) ラップ人[1][11]、フィン人[30][11]
 ― land[3] 土地、陸地[3] [中][3]

原典版

概要

登場する文献と役割

巫女の予言

ヴェルンドの歌

ユングリンガサガ

  • スヴェイグジルの子ヴァランディは、冬の間はフィンランドの老スニャールのところに滞在し、彼の娘ドリーヴァを妻にした。春になると、三年以内に戻ると約束してドリーヴァを残して旅に出たが、十年たってもフィンランドには帰らなかった。そのためドリーヴァは魔法使いフルズのところに使いをやって、ヴァランディがフィンランドにもどるように魔法をかけるか、さもなくば彼を殺す、という取り決めをした。ヴァランディは無性にフィンランドに行きたくなったものの、友人や顧問官たちがフィンランド人の魔法のせいだと引き留めたため、最後には夢魔に体を踏みつけられて死んだ[18]
  • アグニ王の治世当時、フィンランドはフロステイと呼ばれる首長が治めていたが、アグニの略奪によりフィン人側が敗北し、国中が荒らしまわされることとなった[18]

ソルリの話とヘジンとホグニのサガ

デンマーク人の事績

語源・関連語

  • Finnar[16][22] フィンランド人[18]、フィン人[16]。多くの場合、今日普通にいうラップ人を意味していたらしい[16]
  • Finnabú[16] フィンの国。漠然とスカンディナヴィア半島の北部を指す[16] (bú 屋敷)[3]
  • Skricfinni[24](スクリックフィンニ[11]) ラップ(サーメ)人またはフィン人と考えられる。この語は「雪靴またはスキーをはいて滑る」を意味する北欧語Skrðaと、フィン人を表す複数形Finnarから合成されたものと考えられる。六世紀のゴート人史家ヨルダーネスはscrerefennaeの語を用いている[11]
  • 羅語Byarmenses[24](ビャルミア[11]) 白海の東、北ドビナ河付近に住んでいた種族。フィン・ウグリック族に属する人々とされ、定住して農業をいとなんでいた[11]

参考文献