Sörli[9][16]、Sǫrli[13](ソルリ[2][16]、セルリ[1])
原典版
概要
グリーンランドのアトリの詩
ハムジルの歌
- グズルーンとヨーナクとの間の息子。ギューキの孫にあたる。フン族。グズルーンに、姉スヴァンヒルドの復讐をそそのかされ、兄弟のハムジル、腹違いの弟エルプと共にイェルムンレクのもとに向かった。イェルムンレクの手足を切り取って火の中に投げ込んだものの、道中エルプを殺害してしまっていたためとどめが刺せず、投石による反撃にあい、館の破風のそばで倒れて死んだ[1]
詩語法
- ギューキ王の娘でシグルズの妻であるグズルーンとヨーナクル王との間に生まれた息子の名。同じく兄弟にハムジル、エルプがいる。ほかのニヴルング族の者と同じく、髪色が鴉のように黒い[2]
- スヴァンヒルドがヨルムンレク王に殺害されたことで、その復讐を母にけしかけられる。しかしその際大変憎々しげな言葉で送り出されたため腹を立て、ヨルムンレク王の下へ向かう途中、母が一番かわいがっていた末弟のエルプを殺害した。その後ヨルムンレク王の所にたどり着いて寝込みを襲うが、首を切り落とす役目だったエルプがいなかったために王を即死させることはできず、王の家臣の反撃に遭う。母からどんな鉄も通らない兜と鎧を与えられていたため武器では傷を負うことはなかったが、投石により死亡した。これによりギューキの一族とその末裔全てが死亡した[2]
ソルリの話とヘジンとホグニのサガ
- <強者>ソルリ。ノルウェー王エルリングの息子。エルレンドの兄。弟と共にシンドリ<ヴィーキング>と戦い、全軍を打ち倒した。その後東海に行き、数々の手柄をあげた。ある秋デンマークに向かったところ、ハールヴダン王が持つ非常に見事な軍船を見てなんとしても我が物にしたいと思い、彼とその手勢をひとり残らず倒してその軍船を手に入れた。その後ハールヴダン王の息子であるホグニが掠奪から戻ってきていることを知ると、使いを出し、和解と自己裁定権、さらには盟友関係を申し出たが全て断られ、相戦うこととなった。戦ではハールヴダン王のもう一人の息子であるハーコンを殺したが、自身は執事のセーヴァルと父エルリングを失った。それからホグニと剣を交えたが、疲労と手負いとでその前に倒れたものの、ホグニの命により傷の手当てがされ、彼との間に盟友の誓いをなした。その後、東海路にてヴィーキング達のために戦死した[16]