ミーミル

– 目次 –

原典版

登場する文献と役割

ケニング

語源・関連語

参考文献

新釈北欧神話版


Mímir[1][3][13][22](ミーミル[1][2][6][18][25][26][27]) 考える人[1]、思惟者[3] [男][3]

原典版

概要

巫女の予言

  • ミーミルの泉の中に、オーディンの片眼が隠されている[1]
  • 毎朝、戦の父(オーディン)の担保から蜜酒を飲む[1][4]
     ― 「af veði Valföðrs(戦士の父の担保より)」とは何か?
  • ラグナレク直前に、ミーミルの息子らが登場する[1]
     ― 「leika Míms synir(ミーミルの息子らは戯れ(忙しく行きかい))」とは何か? (leika 遊ぶ)[3]
    • 巨人?小川?風?[1]
    • 泉、河、あるいは波?:ミュレンホフの解釈[4]
    • 巨人どもが動き出す(騒然となる):ホルツマーク、デッターの解釈[4]
    • ゆらゆらとせわしなく動き出した河:ゲーリングの解釈[4]
    • わからない:ホルム=オールセンの判断[4]
    • 「leika」を西ゴートランド島の方言「leka」(料理する、醸造する)と読み、「ミーミルの息子らがビールの醸造をする。(そのとき世界樹に火が付く)」:ピッピングの解釈[4]

シグルドリーヴァの歌

ギュルヴィたぶらかし

ユングリンガサガ

  • ひじょうに賢い男。アースヴァンの和平の人質として、ヘーニルと共にヴァンのもとへ送られた。ミーミルはなにごとにつけヘーニルに助言を与えていたが、ミーミルがいない場面で難問が持ち出されると、ヘーニルは決まって他者に決定を丸投げしていたため、人質交換でアースに欺かれたと感じたヴァンの面々によって首を刎ねられ、アースの元へと送り返された。オーディンはミーミルの首が腐らないように薬草を塗り、呪文を唱えて魔力を与え、口が利けるようにして、多くの秘密を聞き出した[18]

デンマーク人の事績

  • ミミングスという名で登場[1]

ミーミルの名に関連するケニング

    オーディンを表すケニング
    • Míms vinr[9] ミーミルの友[2] (vinr 友人 [男])[3]
  • Míms höfuð[4] ミーミルの頭。最深の知識の源泉に対する象徴的表現[4] (hǫfuð 頭、首 [中] 英語headに相当)[3]

参考文献


新釈北欧神話版

序章

ヴァクヴィリの伯父。
霜の巨人族の老賢者として、ヴァクらに知恵を授ける。

第一章

オーディンヘーニルの伯父。
常にオーディンの傍らに立ち、有用な助言を与える。
未来の出来事を感じ取る『予知』能力を持つ。

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