グレイプ

Greip[3][9][13](グレイプ[1][2]) 握り[2] grípa(つかむ)の過去単数一人称形[3] 英語のgripに相当[3]

原典版

登場する文献と役割

ヒュンドラの歌

  • 誉れの高い者を生んだ九人の女巨人のうちの一人
    [1]では三十七節で、
    Hann彼(誉れの高い者)は Giálpギャールプ um bar生んだ(bera生むの過去単数), Hann彼は Greipグレイプを um bar生んだ, …
    とあるが、
    1. Hannは主格と対格で格変化を起こさないため、「彼は(主格)」あるいは「彼を(対格)」のどちらとも読むことができること
    2. ここで上げられる女巨人の名前がちょうど九人であり、三十五節でいわれる「九人の巨人の娘が(略)生んだ」に内容が合致すること
    3. 列挙されている女巨人の名前がいずれも格変化を起こしておらず、全て主格として書かれていると思われること
    などから、ここは
    Hann彼を Giálpギャールプ um bar生んだ, Hann彼を Greipグレイプは um bar生んだ, …
    とするのが適していると考えられる

詩語法

参考文献