グリームニルの歌

• 昔イーヴァルディの子らはフレイのためにとびきり上等の船スキーズブラズニルを作った^[1]
• このスキーズブラズニルは船のうち最高のものとされる^[1]

ギュルヴィたぶらかし

• 船のうちで最高のものといわれる^[1]
• 最も立派な船で、最上の技術で造られているが、一番大きな船ではない（一番大きな船はナグルファルである）。イーヴァルディの子の何人かの小人たちが、スキーズブラズニルを造ってフレイに贈った。この船はアース神全部が武器をとり武装して乗れるほど大きく、帆を張ればどこへ行くにもすぐに順風が吹き、海に乗り出さない時には布のようにたたんで袋の中にしまうことができるといわれている^[1]

詩語法

• フレイの船^[2]
• イーヴァルディの息子達と呼ばれる小人達によって作られた。どこにいても帆に順風を受けることが出来、また、使わないときは布のようにたたんで小さい袋に入れて携行できる^[2]

• [1] 谷口幸男（1973）『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社
• [2] 谷口幸男（1983）「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』（特輯号第43巻3号）p.1～122,広島大学文学部
• [3] 下宮忠雄・金子貞雄（2006）『古アイスランド語入門―序説・文法・テキスト・訳注・語彙』大学書林
• [12] Snorri Sturluson , Finnur Jónsson （2012）『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Ulan Press
• [13] Gustav Neckel（1983）『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage.