Týr[3][9][12][13](テュール[23]、チュール[1][2][6][7][10][25]、チル[26]) 神[3]
原典版
概要
ヒュミルの歌
- ヒュミルの子。祖母は九百の頭を持つ怪物で、チュールのことを嫌っていた。神々が酒宴をする鍋を手に入れるため、トールと共にヒュミルの館を訪れた。その際ヒュミルの醸造鍋を二度動かそうとしたが、二度ともびくともしなかった[1]
ロキの口論
- エーギルが開催した酒宴に参加する[1]
- フェンリル狼が縛られたとき、右腕をかみ切られた[1]
- チュールの妻はロキと寝て子供を作ったが、チュールはその賠償を一ペニングルも請求することができなかった、とロキに侮辱された[1]
シグルドリーヴァの歌
ギュルヴィたぶらかし
- アース神の中で最も大胆な神と考えられており、戦において勝敗を決めることもしばしばあるため、戦士に祈願される。他の人より強くて何者をも恐れない者を、チュールのように強いと表現することがある。またチュールは非常に賢いため、賢い人のことをチュールのように賢い、と表現することがある[1]
詩語法
テュール(Týr)は「神そのもの」を表す語であるため[3]、別の神を示す言葉としても用いられる。
オーディンの別名
- sig-Týr[9] 勝利のチュール[2] (sigr 勝利 [男])[3] hanga-Týr[9](ハンガチュール) 吊されたチュール[2]、吊されし神[2]
- Farmatýr[1][13]、farma-Týr[9](ファルマチュール[1]) 船荷の神[1]、船荷神チュール[2]、荷のチュール[2]
- Fimbultyr[1](フィムブルチュール[1]) 偉大で崇高な神[1] [男][3] (fimbul 恐ろしい)[3]
- Hroptatýr[13](フロプタチュール[2]、フロプタチュール[1]) (Hróptr 魔術を行う者 [男])[3]
- reiðar-Týr[9] 車のチュール[2] (reiði[9] 船や馬の装備[2])
- Hertýr[9] 軍勢のチュール[2]
- ガウトのチュール[2]
参考文献
新釈北欧神話版
第一章
オーディンの第二子。
岩の巨人族系アース神族・リンドとの間の子。
腹違いの兄ホドに強い憧れを抱いており、いつか追いつくことを夢見ている。