ヘルボルグ Herborg[13](ヘルボルグ[1]) 原典版 概要 史実の裏付けはなく詩人の創作した人物らしい。ゲーリング/シーモンズによると、デンマークの民謡Hustrus og moders klage(妻と母の歎き)に似た話があるという[1] 登場する文献と役割 グズルーンの歌Ⅰ フン族の国の王妃。シグルズの死によって泣くこともできないほどの悲しみにくれたグズルーンを慰めるために、自らが過去に経験した一番つらい悲哀について語った。それは、半年の間に七人の息子たちと八番目の夫が南の国で戦に倒れ、父母と四人の兄弟が嵐にあい、その年に自分は捕らえられて捕虜になり、王侯の夫人の世話をしたが、嫉妬から夫人にひどい扱いをされた、という内容だった[1] 参考文献 [1] 谷口幸男(1973)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社 [13] Gustav Neckel(1983)『Edda. Die Lieder des Codex regius nebst verwandten Denkmaelern 01. Text』Universitaetsverlag Winter; 5., verbesserte Auflage.