Högni[9][22]、Hǫgni[13](ホグニ[2][7][16][18]、ヘグニ[1])
原典版
概要
フンディング殺しのヘルギの歌Ⅰ
フンディング殺しのヘルギの歌Ⅱ
- 王の名。娘に、ヴァルキューレのシグルーンがいる[1]
- フンディング王の追跡を逃れたヘルギがハガルの屋敷に匿われた際、女奴隷の姿をし、身分をシガルとホグニの妹であると偽った[1]
- ヘズブロッドに、ヘルギとの間の戦の助勢を頼まれる。息子のブラギとダグと共に参戦するが、死亡する[1]
グリーピルの予言
シグルズの歌 断片
シグルズの短い歌
ニヴルング族の殺戮
- (前詩『ブリュンヒルドの冥府への旅』の後)ファーヴニルの遺産の黄金を残らず手に入れ、指輪アンドヴァラナウトも手に入れた。ところがその後彼らギューキ一族とアトリとの間に不和が生じたため、アトリにグズルーンを嫁がせることで折り合いをつけることになり、彼女がアトリとの結婚に同意する前に忘れ薬を飲ませた。自身はコストベラを妻にし、間にソーラル、スネーヴァル、ギューキをもうけた。その後アトリ王のもとに招待され、心臓を切り取られて死亡した[1]
グズルーンの歌Ⅱ
グズルーンの歌Ⅲ
オッドルーンの歎き
グリーンランドのアトリの歌
- グンナルの弟。グズルーンの兄。アトリに誘われたグンナルに対し、アトリの国に赴くことは危険であると警告した。結局グンナルはアトリのもとに向かい、捕らえられてしまった。そのときヘグニはグンナルを守って戦い、八人もの敵を殺してみせた。そして生きたまま心臓をえぐられたが、笑って涙一つ流さなかった。その後グズルーンがアトリを殺害し、兄たちの仇を討った[1]
グリーンランドのアトリの詩
- グズルーンの兄。アトリの招待を受けて了承したところ、妻のコストベラから警告を受けたが、邪推だといって心配しなかった。そして息子であるスネーヴァルとソーラルを伴って、グンナルと共にアトリの国に出立した。ブズリの館の前に到着したとき、同行していたヴィンギが館に近づくのは危険だと警告してきたのを、突き飛ばして打ち殺した。アトリらとの戦いにおいてほかのニヴルングの一族と共に息のある限り戦ったものの、最終的には捕らえられ、心臓を抉り出されたが、高笑いをして、苦痛によく耐えたという。その後に行われたグンナルとヘグニの葬儀における宴の場で、ヘグニの子であるフニヴルングがグズルーンとともにアトリを討った[1]
グズルーンの扇動
ハムジルの歌
ヒュンドラの歌
詩語法
- ギューキ王とグリームヒルドの間の息子。ニヴルング族の一人。鴉のように黒い髪色をしている。シグルズと兄弟の誓いを立てる。グンナルの妻にブリュンヒルドをもらい受けるため、シグルズとグンナルと共に、ブリュンヒルドの兄であるアトリの元へ向かう。あるときシグルズの妻グズルーンがブリュンヒルドに影武者の件をばらしたことにより、ブリュンヒルドにシグルズ殺害をけしかけられるが、シグルズとの間に兄弟の誓いを立てていたためシグルズを手に掛けることは出来ず、弟のゴットホルムにシグルズを殺させた。そして、グンナルと共にシグルズの持っていたファーヴニルの遺産とアンドヴァリの腕輪を手に入れ、国を支配した。その後、未亡人となったグズルーンをめとったアトリ王がグンナルとホグニを自分の所へ招待したため、二人は前もってファーヴニルの遺産をライン河に沈めて赴くが、アトリ王との戦いに敗れ、生きたまま心臓を切り取られて死亡した。その後、ホグニの子がグズルーンと共にアトリ王を殺害し復讐を果たした[2]
- ホルクヴィルという馬に乗る[2]
- 王の名。王の集会に赴くため祖国を留守にしていた隙にヘジンという他国の王に攻め入られ、娘のヒルドを捕虜として連れ去られる。すぐに後を追いハーエイ(Háey[9])でヘジン王に追いつく。そこで再会したヒルドが、ヘジン王の和解の意志をホグニに伝えたが、ホグニはそれを拒否した。結局ヘジン王との間にヒャズニンガヴィーグという戦を始め、小人に作らせたダーインスレイヴという刀を持って一日中戦うが、夜になるとヒルドが戦死者を魔法で起こすため、王達は翌日もその翌日も戦い続け、その戦いはラグナロクまで続くと言われている[2]