ナグルファル(ナグルファール、ナグルファリ)

Naglfar[3][12][13](ナグルファル[1][25]、ナグルファール[26]
Naglfari[12](ナグルファリ[2]) 爪の船[3] [中][3]
 ー nagl[9] 爪[2]

原典版

概要

  • 死者の爪からつくられた船[1]
  • 死者の船[3]

登場する文献と役割

巫女の予言

  • 船の名。世界の終末のおり、岸を離れる[1]

ギュルヴィたぶらかし

  • ノートと結婚し、アウズという息子を産んだ[1]
  • 一番大きい船で、ムスペルがもっている[1]
  • ラグナレクの際に水に浮かぶ船の名。死者の爪から作られた船で、フリュムという巨人が舵を取る。この船の船体の材料をたくさん提供することになってしまうため、人が爪をのばしたまま死ぬのはいけないと言われている[1]

詩語法

  • ケニングの中で剣の名として訳されている[2]が、船の名として読むほうが正しいと思われる

ケニング

ナグルファルの名に関連するケニング

    楯を表すケニング
    • ナグルファリ(剣)の帆[2]
    • ナグルファル(剣)の板[2]
       ― [2]ではナグルファリ(ナグルファル)を”剣”だとしているが、巫女の予言で歌われる”“の名と読んでよいのでは?[2]のほかに、ナグルファルを剣の名とする出典はいまのところない。また船の帆(船の板)=楯、で、自然にケニングの意味が通じるため、ナグルファリ(ナグルファル)=船、と読むほうが正しいと思われる

参考文献