ragna rǫk[3]、ragna røkr[1]、ragnarøkkr[3]、ragna rǫcr[13]、raknarökr[12](ラグナロク[32]、ラグナロック[3]、ラグナレク[1][26]、ラグナリョーク[25]) 神々の運命[3]、神々の黄昏[1][3][25][26][32]、神々の滅亡[16]、twilight of gods[3]、Götterdämmerung[1][3]
― ragna[3] regin(神、神々)の属格複数形[3]
― rǫk[3] 運命[3]
※いずれにしても、原文では「ラグナロク」という固有名詞ではなく、「ragna rǫcr(神々の運命)」という一般名詞として用いられている
原典版
概要
- 元来、ラグナレクとは神々の運命という意で、神々の滅亡を意味する言葉だった。これが語源俗解により神々のたそがれとされ、スノリがそれを採用、ワグナーが楽劇で定着させた[1]
- 古いゲルマンの世界の滅亡、旧世界の没落。古代ゲルマンの神々が滅び、キリスト教の世界が誕生する[3]
- 世界の終末。世界の最後に善と悪が戦い、神々は巨人族と怪物に敗れる[32]
巫女の予言
- 巫女が見た、これから先神々に起こるむごい運命のこと[1]
- 巫女の予言に記載のある、ラグナロク生き残りメンバー『burir…/brœðra tveggja』についてはいくつかの解釈がみられる。
- 『二人の→兄弟の息子ら』と読む場合
……バルドルとヘズのこと:ホルツマーク女史の解釈[4][5] - 『ツヴェッギ(オーディンの別名)の二人の兄弟の→息子ら』と読む場合
……ヘーニルとローズルの息子のこと。あるいはヴィリとヴェーの息子のこと:グルンドヴィの解釈[4][5] - 『(ヘーニルの)二人の兄弟の→息子ら』と読む場合
……オーディンの息子(ヴィーザル)と、ローズルの息子のこと。ヘーニルは同じ詩節の直前であげられているため、その息子を新しい世界の支配者の一人として考えるのは妥当ではない。古いオーディン・ヘーニル・ローズルの三幅対と対応させるならば、こう解釈するのが適切である:オルリックの解釈[5]
- 『二人の→兄弟の息子ら』と読む場合
ロキの口論
ギュルヴィたぶらかし
詩語法
参考文献
新釈北欧神話版
第一章

ノルンがオーディンに告げた滅びの未来のこと。
『三年続く恐ろしき冬の後 三匹の怪物と邪悪な巨人族が攻め来たりて 世界を炎で焼き尽くす』
とされる。
また、ミーミルによって
『オーディンの第一子がヴァンとの戦いで致命的な傷を負う。
彼はその傷が原因で弟を殺害し滅びのきっかけを引き起こす』
との予言が伝えられた。
またグルヴェイグは、
『アースの指導者の第一子がヴァンの女王の甥を殺害し滅びのきっかけを引き起こす』
との予言を残した。
黄金戦争の終戦時の話し合いにて、これらの予言は回避できたものとされた。